あらすじ
脱走した飼い猫を追いかけて自宅を飛び出した高校生の織戸 誠真(オリド セイマ)は、気がつくと見知らぬ森を彷徨っていた。
森からの脱出を試みる誠真の目の前に現れたのは、謎の巨大生物と、瀕死で血溜まりに横たわる男。 誠真の必死の問いかけも虚しく男は彼の腕の中でその命を零し、体から何かが飛び出して—。
誠真の前に現れたヨレヨレの白衣を纏った自称「神」。 告げられる森の正体。誕生間近だという魔王。
帰還を望む誠真に神は優しく嘯く。 「魔王を倒せばどんな願いでも叶えられる権利を得られる」と。
神は謳う。 誠真と同じ異世界転移者が所有しているという13個の勇者の欠片。 その欠片を集めて魔王を討伐した唯一人だけが権利を与えられると。
神は嗤う。 欠片を集める方法は、「神」の言葉を借りれば―― 「説得して譲ってもらうか……殺して奪うしかない」と。
その言葉に、誠真は決断する。
「決めた。俺は——」
理不尽な要求。崩れそうな倫理観。試される正義。それぞれの願い。
これは、偶然異世界に迷い込んだ高校生が、世界と神の悪意に抗い続ける物語。
■旧作はこちらから
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918380778