あらすじ
2024年、東京・渋谷。
創業100年を迎えた老舗メディア「東西デジタルメディア社」は、新たな連載企画を立ち上げる。
その名も――「究極のメニュー」。
担当に指名されたのは、元ミシュラン星付きシェフ・三浦蒼。
だが彼は、絶頂期に自ら星を返上し、店を閉めた男だった。
なぜ料理人をやめたのか。
なぜ今、記者なのか。
三浦が見つめるのは、トレンドでも映える料理でもない。
失われつつある食材、疲弊する生産者、断ち切られようとする食の倫理。
デジタル世代の新人記者・岡本真帆とともに、
彼は「本物の食」とは何かを問い直していく。
だがその背後には、
食の世界に君臨する絶対的存在――海原雄山の影があった。
究極か、至高か。
これは、食を巡る思想の戦いであり、
守るべきものを探す、大人の再生の物語。