あらすじ
「幽霊」と呼ばれ引きこもっていた俺は、ある日、皮肉にも本当の幽霊になってしまった。
この世に遺せる唯一の足跡は、未完成の三部作のみ。
俺の正体を知るたった一人の友人・マツヤマの部屋で、俺は霊的な熱量をマウスに込め、キーボードを叩く。
「サビを作ると、俺の存在が削れる。これは、命がけの作風だ」
霊的な侵食により氷点下まで凍りつく部屋。刻一刻と迫る「アカウント停止」の赤文字。
魂が光の粒となって消えるまで、あと数分。
画面の向こう側に存在を刻み込む、二人の男の「最後のレコーディング」が、今、完成を迎える。
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