あらすじ

高校二年生の春。 夕方18時になると、世界は“その日の朝”へ巻き戻る。 理由は一つ。 ――僕が、18時に死ぬから。 転校生のミナトは、初対面のはずなのに僕の名前を知っていた。 「今日は、落ちないで」 そう言って屋上で僕を引き止める彼女は、実は幼い頃に離れ離れになった幼馴染だった。そして彼女こそが、このループの元凶。 僕の自殺をニュースで知ったミナトは、「生きている時間に戻りたい」と願い、独学でタイムトラベル装置を完成させる。だが実験は失敗し、世界は“18時固定”のループへと閉じ込められてしまった。 現在は――99回目。 これが最後のループ。 しかし、時間を歪めた代償は残酷だった。 僕はミナトと一緒にいるほど、ミナトとの記憶だけを失っていく。 笑い合った時間も、触れた温度も、交わした約束も。 関係が深まるほど、忘却の速度は加速する。 彼女を好きになるたびに、彼女を思い出せなくなる。 それでもミナトは言う。 「お願い。今回は、生きて」 18時を越えれば、ループは終わる。 けれど僕が生きることで、世界は変わってしまうかもしれない。 そして彼女の存在も――消えてしまうかもしれない。 これは、99回目の夕方に挑む二人の物語。 忘れられてもなお残る感情と、 “生きる”という選択の物語。 18時を越えた先で、僕たちはもう一度出会えるのか。

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小説を読もう2026/02/22
  • 現在の作品18時、君は99回死ぬ