あらすじ

欲しい物は戦って手に入れる世界で、先祖伝来の骸装騎、かつて世界を支配していた生神の骸シルヴァリスを継ぎ、心ならずもリオン家の頭領となったレイブ・リオンは、その披露目の儀でとんでもない状況に陥った。感合した自分にしか動かせないはずのシルヴァリスが、エルヴィアと名乗る者の意思で動き出してしまったのだ。彼女は異世界で討ち死にした戦士で、気がつくとシルヴァリスに憑依していたという。 二人は最初の戦いで勝利するが、第二の挑戦者アレニア・イザエールには苦戦を強いられる。兄ウェイドはイザエール領へ攻め込むため、命を吸い取る黒の山脈を越えろと命じる。怖気づくレイブに、エルヴィアは自分の故郷にも似た山があったと告げる。 飛び立ったレイブは謎の透明な骸装騎に襲われ、山脈に墜落する。目覚めた彼が見たのはエルヴィアの故郷と、彼女単独で動かすシルヴァリスだった。エルヴィアは自分を殺した敵に報復するが、この世界では生きられないと悟り、二人は帰還する。 黒の山脈を越えて勝利した後、イザエール領は荒廃していく。その調査を終えたレイブは暗殺者に襲われる。その正体は謎の骸装騎、実は生神の生き残りジオレイムスで世界の在り方を支える理相子を操る存在だった。ジオレイムスは、命を吸い取る黒い山の力に抗うため、人々の間に闘争を起こし続けようとしていた。闘争における生命力の輝きが山に対抗する手段だからだ。亡き父の強さがもたらしたリオン領の平和は、世界を静寂という死の状態へ近づける危ういものであり、継承させるわけにはいかなかったのだ。 最終決戦でレイブは理相子を操り、世界がどう振る舞うかという前提を組み直す感覚に触れ、記憶と自分自身の一部を失いながらもジオレイムスを討つ。 戦いの果てにレイブとエルヴィアは、失われていくものを抱えたまま、それでも自分たちのために戦い、生きることを選ぶのだった。

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カクヨム2026/02/22
  • 現在の作品闘生天涯(とうきてんがい)