あらすじ
第33回電撃小説大賞応募予定作品です。
魔王を倒し凱旋パーティーを行った王宮で、翌日王女が殺された。最後に部屋に入ったのは、勇者。
姫からの夜の誘いを断るも、泥酔していたためベッドのすぐそばで眠ってしまった英雄は、凶器と思われる聖剣を握りしめていた。
「俺じゃない! やってない!」
かつての仲間にも信じてもらえない。何せ、俺の首には賞金が括りつけられている。
冤罪を晴らすために、犯人を探し出さなければならない。
勇者グレンは、逃亡中に一枚の張り紙を見つける。
『エヴァンズ探偵法律事務所 猫探しから殺人の弁護まで請け負います』
決死の覚悟で、グレンはその扉を叩く。
沈みかけた王国で、誰が王女を殺したか――異世界クライム・サスペンス。
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勇者:グレン・パーカー
聖フェリクス慈愛院で育った戦災孤児。魔王を倒した勇者にもかかわらず、習熟度が最低ランクの男。凶器と思われる聖剣は、勇者しか抜くことができないため、王女殺しの疑惑をかけられる。酒癖が悪く、酔っぱらうとすぐに寝てしまう。四六時中ハーブの香りのする煙草をふかしている。
探偵:ヴィンセント・アーサー・エヴァンズ
エヴァンズ子爵家三男だが、貴族階級に嫌気がさし出奔。エレンベルク大公国に遊学した後、弁護人資格を取り、王都で『エヴァンズ探偵法律事務所』を経営している男。グレンの弁護人となる。
剣士:デズモンド・バーンズ
かつてのグレンの仲間であり、王都地下闘技場で無類の強さを誇っていた男。魔物のほとんどのとどめを刺していたため、習熟度が非常に高い。寒村の出身で、明るく無垢であり、国家教義を絶対と信じている。
聖女:ソフィア・アレクサンドラ・フローレス
フローレス公爵令嬢。王国南に位置する聖アレクサンドル騎士団自治領で、人々を癒す聖女として活動していた。純粋だが世間を知らない。王女ロッテとは親友だった。
魔法使い:ヘレン
強力な魔力をその身に宿す魔法使いで、出自は不明。グレン同様、聖フェリクス慈愛院で育つ。グレンに好意を持っており、逃亡の手助けをすることもある。
王女:シャルロット・マリー・テレーズ・イルジオム(ロッテ王女)
イルジオム王国の第一王女。隣国のネファリアス帝国の皇太子と、和平のため政略結婚が画策されていた。聡明であり、己が政治の駒であることを理解している。凱旋パーティーの夜、何者かによって殺害される。