あらすじ
完璧に整えられた部屋と温かい夜食。
それが勘当された私に与えられた罰の形だった。
無実の罪で婚約を破棄され居場所を失ったセシリア。
雨の中で行き倒れかけた彼女を拾ったのは犬猿の仲である義兄だった。
冷徹な彼から突きつけられたのは干渉を禁じる偽装結婚の契約。
ただの幽閉生活だと思い込んだ彼女は自らの知識で辺境の土地を耕し始める。
やがて荒れた土地が豊かになるにつれ冷酷なはずの夫の行動が歪んでいく。
泥だらけの顔を素手で拭い少しの怪我で血相を変えて駆けつける日々。
言葉は冷たいのに行動は甘いという矛盾に彼女の心は揺らぎ始める。
かりそめの夫婦が迎える結末はどのような形を描くのだろうか。