あらすじ
昼休みの終わり、主人公のもとに親友・瑞希の訃報が届く。昨日まで何気ない日常を投稿していた彼女の死は、現実味を伴わないまま胸に沈む。二週間前のメッセージ「ちゃんと話したいことある」、そして未再生の四十二秒のボイスメモ。そこには「ちょっと限界かも」と漏らす声が残されていた。かつてカフェで「消えたくなる」と打ち明けられたとき、主人公は「わかる」と軽く共感してしまった。本当に必要だったのは「どれくらい?」という問いだったのではないか。既読はつけられても、相手の心を読むことはできなかった——。届かなかったかすかなSOSと、遅すぎた後悔を描く短編。