あらすじ
この会社、神様のクビを請け負います。
高天原、神界も大リストラ時代。信仰心が薄れた神は、即“整理対象”。再就職先は人間界。職種はコンビニ店員からYouTuberまで。ノルマは「信仰心の回復」。失敗すれば、神としての存在自体が消える――これは、クビになった神様たちの、ゆるゆるで、ちょっぴり切ない生存戦争(サバイバル)の記録です。
【あなたの新しい推し(苦手)神様、います】
貧乏神:「自分に近づくとつまづきます」が自己紹介。千年間、誰にも必要とされず、消える練習ばかりしてきた地味系。
雷神:口癖は「ふん、小癪な!」だが、現代の精密機械をよく壊すので、電気屋からは迷惑がられるおっさん神。
学問の神:知識を授けるはずが、その“安らぎ”が強すぎて、聞く者を確実に爆睡へ誘う、天然の睡眠導入剤。
縁結びの神:縁を“結ぶ”力は弱いが、気まずい空気を“醸成”する力は天下一品。いつも小さく「すみません…」。
【こんな上司と同僚、いたら嫌だ】
管理者:鬼塚室長。元財務省のエリート。神様を“非効率資産”と断じ、KPIを達成できなければ“清算”を示唆する、笑顔ゼロの鬼上司。
サポート:尚羅夢。時給1500円の中国人留学生バイト。ダメ人間オーラ全開で無愛想だが、神々の絶望を「データ的には興味深い…」と観察する、謎の冷静さ。
【絶望的な状況、始まりは一言から】
「…これ、ただのパワハラでは?」
ある日、尚羅夢が保温杯を置き、つぶやいた。
「彼らの価値は、この不完全でめんどくさいところにあります。計算で割り切れない、生の“感情のほころび”…それこそが、この完璧すぎる世の中に、唯一必要なものなんです」
アルゴリズムがすべてを“最適化”する社会で、
“最適化”されきれなかった厄介者(神)たちが、
自分たちの“ダメ”なところを武器に、
ほんの少し、世界を“生きづらく”してやろうと決意する。
派手な魔法バトルも、きらびやか転生劇もありません。あるのは、リストラされた神様と、どこか人間らしい“非人間”たちが、今日も小さな失敗を繰り返し、時々、誰かの心にほんのり温かい“不便”を灯す、ほのぼのコメディです。
――“完璧”を売る世の中へ、ほころびからの、ささやかな逆襲。いざ、参上。