あらすじ
【毎日更新 /全64話 最終話まで執筆済み】
高校三年間を「空気」として過ごした神原の心は、確実に蝕まれていた。二度とこんな孤独な日々には戻らないと誓い、大学の門を叩く。彼が安住の地として選んだのは、歴史好きが集う地味なサークル。これでようやく、穏やかな居場所が手に入るはずだった。
しかし、その小さな世界は玉座を狙う野心、仲間同士の嫉妬、そして縄張り争いという「歴史」に満ちていた。やっと手に入れた居場所が脅かされるのを恐れた神原は、生き残るための戦いを始める。そして、息を潜めて暮らした三年間で培った冷徹な観察眼と、過剰な防衛本能が蠢き出す。