あらすじ
〜壬生さゆりの審判〜
■ 物語簡単紹介(あらすじ)
「沈黙」が、最大の凶器になる。
1985年、未曾有の航空機墜落事故。524名が消えたあの惨劇の裏で、一人の少女が機体最後尾、フライトレコーダーの隣で奇跡的に生き延びた。
それから数十年。元国民的アイドルの顔を持ち、現在は代議士として父・壬生孝太郎の傀儡(かいらい)となっていた壬生さゆりは、生存者の少女・明神あかりと再会する。あかりの脳裏に刻まれていたのは、公式記録とは正反対の「オイルの匂い」と「オレンジ色の光」、そして墜落の瞬間まで少女を守り抜いた名もなき整備士の覚悟だった。
父が、そして国家が隠蔽し続ける「墜落の真実」。
それは、自衛隊の標的機接触という戦後最大のタブーか。
さゆりは父への決別を誓い、あかりの手を引いて雪の京都を脱出。祇園の女たちの暗躍、新幹線での決死の飛び降り、そして博多へと続く逃亡劇。追っ手は国家の私兵集団。
「真実を、帳消しにはさせない。」
オイルの匂いと、硝煙の記憶が交錯する中、二人の女は「生きたレコーダー」となって、この国の心臓部へと反撃を開始する。