あらすじ
物理学の天才にして発明オタクの少女・リコ。自作の「超重力収束炉」の爆発に巻き込まれた彼女が辿り着いたのは、理不尽な「奇跡」が支配する異世界だった。
天空の神殿で出会ったのは、ノリの軽い関西弁の女神。
「この世界、なんかバグ多いしマンネリやねん。あんたの『科学』ちゅうやつで、ええ感じにリフォームしてーな」
そんな無茶振りを受け、辺境の貧しい村に送り込まれたリコの武器は、神から授かった『製作・鑑定・神聖魔法』……そして、揺るぎない物理学の知識。
悪臭漂う村を最新の流体力学に基づいた上下水道で清め、風力発電による「魔導の光」で夜を照らし出す。襲い来る凶悪なドラゴンには、構造力学の粋を集めた「星型要塞」と、電磁加速された「超電磁投射弓(ミョルニル・アロー)」で物理的な鉄槌を下す。
猫耳の有能メイド・ミャオや、精密加工の鬼才ドワーフ・ガルドを仲間に加え、リコの開拓はやがて世界初の電気自動車(EV)を駆って王国の中枢へ。
「魔法は選ばれた者の神秘」と独占する魔道士ギルドや聖教師教会に対し、リコは数式を武器に宣言する。
「魔法のブラックボックスはもう不要。これからは数式が、すべての平和を担保するわ」
これは、一人の少女が物理学で世界をハックし、停滞した異世界に「産業革命」を巻き起こす、知性と情熱の建国ログ。