あらすじ
この世界には、誰にも知られてはならない能力者がいる。
彼らは「観測者」と呼ばれ、人知れず“裏層”で戦っている。
高校生・白紙 紡(しらかみ つむぎ)の能力は、
想像したものを現実に具現化すること。
理論上、最強。
剣も、怪物も、概念すらも創り出せる。
だがその代償は——“記憶”。
能力を使うたび、
彼の中から何かが消えていく。
母の笑顔。
親友との約束。
初恋の記憶。
そしてやがて——
「なぜ自分が戦っているのか」すら。
裏社会の能力者たち。
彼を管理しようとする組織。
そして、彼を止めようとするひとりの少女。
これは、世界を救う物語ではない。
自分という存在を削りながら、
それでも想像をやめられない少年の物語。