あらすじ
「君の鑑定精度は62%だ。コイントスの方がまだマシだな」
王国の鑑定士ルシアスは、あまりの精度の低さに「無能」の烙印を押され、能力者登録を抹消されて追放される。
だが、王国が一つだけ見落としていたことがあった。
ルシアスの鑑定が外れるのは、彼が「正解」ではなく、正解になり得る「別の可能性(確率)」を読み取っていたからだった。
追放の身となったルシアスは、自らの真の能力が、世界の理を書き換える**【確率改変】**であることに気づく。
そんな彼が出会ったのは、身体能力は抜群だが「命中率3%」という致命的な欠陥を抱えた「外れ剣士」の少女フィオナ。
「あんたが確率を変えて、あたしが斬る。……最高のコンビでしょ?」
命中率、回避率、さらにはドロップ率まで——。
捨てられた鑑定士と外れ剣士の二人が、絶望的な数字を100%の勝利へと書き換え、世界を根底から覆していく。
一方、ルシアスを失った王国は、彼がどれほどの「イレギュラー」を抑え込んでいたかを知ることになり……。
「計測不能の逆転劇。その確率は、俺が決める」