あらすじ
魔法と剣が息づく世界アルデュナ。
若き冒険者ライト・エルヴァインは、無能の烙印を押され、パーティを追放される。
彼が持つスキルは「絶対回避」。
だが本人はその本質を理解していなかった。
どれほど激しい攻撃も当たらない。
致命の一撃も、崩落も、偶然も――彼には届かない。
それは単なる幸運ではなかった。
ライトは“当たる未来そのもの”を拒絶していたのだ。
やがてその力は、自身だけでなく他者の未来にも影響を及ぼし始める。
守りたい未来を選び、望まぬ未来を消し去る力。
しかし、世界は理解できない力を放置しない。
観測する者、利用しようとする者、そして排除を目論む者。
絶対回避は無敵の力なのか。
それとも、世界を書き換える危うい干渉なのか。
選ぶたびに削られていくのは運命か、それとも自分自身か。
これは、知らぬ間に世界の構造へ踏み込んでしまった一人の少年が、
「避ける」だけだった力で未来を選び取っていく物語。