あらすじ
「本日再配達最終日。18時を過ぎますと返送されます」
スマホに届いた一通の通知。それは、私が命より大切にしている冷酷魔王・ゼノスの限定アクスタが、送り主へ強制送還されるという死刑宣告だった。
「待って! 推しの顔を拝ませて!!」
パジャマ姿で階段を猛ダッシュした女子高生の私は、玄関マットに足を取られ、そのまま異世界へ——。
目を覚ますと、そこには画面越しに愛でていた銀髪の魔王・ゼノス本人がいた。
しかし、歓喜に浸っている暇はない。なぜならこの世界は、私がやり込んだゲーム『聖女と銀世界の調べ』の中。そして目の前の推しは、**一年後に勇者に討たれて死ぬ「詰みルート」確定の悪役(ヴィラン)**なのだ!
「貴様、何者だ。なぜ私の真の姿を知っている」
喉元に刃を突きつけられながら、私は必死に叫んだ。
「私はあなたのファン……じゃなくて! 一年後の未来から来た、あなたの専属カウンセラーです!!」
魔王を襲う暗殺者の正体、側近の裏切り、そして聖女の隠された秘密——。
オタク知識を駆使して死亡フラグをバッキバキに折りまくる私の隣で、冷酷だったはずの魔王様が、なんだか甘い顔を見せ始めて……?
「お前を死なせない。……だが、私のそばを離れることも許可しない」
ちょっと待って。推しを救いたいだけなのに、独占欲が重すぎませんか!?
不在票から始まった、女子高生と魔王による「死に際ルート」書き換えラブコメ、開幕!