あらすじ
前世はOLだったことを思い出したゼロ歳児悪役令嬢は神にお礼を言った。
——ありがとうございます!!!!!!!
前世は実に忙しかった。
残業は当たり前、休日返上で働かなければいけないブラック環境で心身ともに疲弊しきっていた。
そんな毎日での唯一の癒しであり気力の回復を助けたのは、とある乙女ゲームだった。
ヒロインのルートは全て攻略。終わったことを寂しく思っていたとき、裏ルートの開示がされ、悪役令嬢ルートをやってみた。
ところが、その悪役令嬢ルートに、ハッピーエンドはなかった。
——こんなのひどすぎる…、悪役令嬢は、愛がほしかっただけなのに………
悪役令嬢は、どのルートを辿ろうとも死亡する。
それは何故か。
決まって、同じ男に殺されるからだ。
しかしその男は、自分の故郷のために、悪役令嬢を殺さざるを得なかった。そして決まって、彼は悲痛な表情を浮かべるのだ。
——私が幸せにしたい…!あなたのそんな表情、見たくない!!
その時、心臓が大きく音を立てた。
自室の一角
ベッドの上で
彼女は一度目の人生を終えた。