あらすじ
中学3年の全国大会、渡瀬凛は大舞台でジャンプを転倒し、最下位に沈んだ。
「私には才能がない」――そう言い聞かせて、氷から遠ざかった一年間。高校入学を機に、ふとした縁で地元の小さなリンクへ戻った凛は、元オリンピック銀メダリスト・桐島真央と出会う。
口が悪く、褒めることを知らない鬼コーチ。しかし彼女の目は、凛の中に眠る何かを確かに見ていた。ライバルとの出会い、怪我、スランプ、そして母との葛藤。
すべてを乗り越えた先に、凛が目指すのはオリンピックの氷――。勝つためじゃない。ただ、自分が愛した氷の上で輝くために。
少女はきょうも、孤独な星のように刃の上に立つ。