あらすじ
王都で「偽物の聖女」と蔑まれ、婚約も地位も奪われたセラフィーナ。
彼女を引き取ったのは、冷酷と噂される氷の騎士団長ジークだった。
最前線の砦で治癒を続ける中、セラは知る。
聖女の治癒とは――傷を癒す代わりに瘴気を吸収する仕組みであり、聖女は“痛みの器”として使い潰されてきた存在だったことを。
歴代聖女は若くして死亡。
痣が広がるたび、命の期限は縮んでいく。
それでも彼女は治す。
敵兵も、味方も、救えなかった少年の名前も背負って。
だが騎士団長は選ぶ。
「七人を失っても、お前を守る」と。
これは、偽物と呼ばれた聖女が制度の闇を暴き、戦争を終わらせる物語。