あらすじ
近未来の完全監視都市「サンクタム」。
犯罪率0.01%を誇るこの街には、年に1度、街を統制するAIシステム「アイギス」がメンテナンスで停止する『24時間』が存在する。
その24時間のみ、あらゆる犯罪が合法化される狂気の祭典――『大掃除(パージ)』が開催される。
引退した伝説の殺し屋「ブラックアウト」は、スラムの地下でひっそりと古書店を営んでいた。
愛用するのはネットワーク接続のない旧式のリボルバーと、紙の本、そしてレコードのジャズ。
しかし、彼の静寂は、一人の少女の逃亡によって破られる。
少女の名は「イオ」。
声を持たず、タブレットの文字列で毒づく彼女は、AIの最深部にある「この街の本当の闇(ログ)」を見てしまった天才ハッカーだった。
彼女の首に懸けられたのは、国家予算並みの懸賞金。
時代遅れの殺し屋(おっさん)と声なき少女が挑む、最高に騒がしくて尊い24時間の殺戮狂騒曲(バトルロワイアル)が今、幕を開ける。