あらすじ
星凪市では、行方不明事件が続いていた。
原因は不明。痕跡もない。
ただ一つ、共通点がある。
街の中心にある巨大なパブリックアート――《星凪の瞳》。
それを見た者が、消える。
高校生・綾坂凜空のそばには、いつも一人の少女がいる。
東雲亜里朱。
魔術師を名乗る彼女は、当然のようにこう言った。
「怪異はね、存在しているから起きるんじゃない。観測されるから起きるの」
彼女は“最初から”凜空の隣にいる。
だが、時折――まるで彼の存在を確かめるように彼を見る。
見られているのは、《星凪の瞳》か。
それとも、凜空自身か。
これは、すでに始まっている物語。
少女が一人の少年を「世界に繋ぎ止め続ける」理由が明かされる現代伝奇。
『欺瞞色彩』