あらすじ
巨大IT企業・神崎テクノロジーが提供する、五感完全没入型デスゲーム『パッチ・オア・ダイ』。
そこは、プレイヤーの恐怖と絶望を「データ」として抽出し、新作デバイスの餌にするための残酷な実験場だった。
しかし、運営は知らなかった。
一人の「ただのエンジニア」として参加した時任零が、
システムのあらゆる欠陥(バグ)を熟知し、
運営の監視を掻い潜るバックドアを構築し、
現実世界の経済システムに「致命的なウイルス」を仕込んでいることを。
「これはゲームじゃない。デバッグだ」
零がステージを最速で突破するたびに、現実の株価チャートには異常な売り注文が殺到する。
画面の向こうで震える運営陣。阿鼻叫喚の投資家たち。
そして、零の傍らで微笑む、一人の「不完全な」少女AI。
仮想世界の死を、現実の負債に変える。
時価総額破壊型サイバー・サスペンス、開幕。