あらすじ
「王位は、永久ではありません。三年ごとに更新されます」
この王国では、王位も王太子の地位も“期限付き”。
契約を守れなければ、たとえ王家の血を引いていても――失効。
ある日、王太子ルシアンは外交契約の期限を軽んじたことで、公の場で王位継承権を失う。
それは断罪でも陰謀でもなく、ただ“規則通り”の失効だった。
そして彼の前に立ったのは、監査を担当する公爵令嬢レティシア。
「感情では判断いたしません。基準で判断いたします」
冷静で、揺るがず、例外を許さない令嬢。
彼女は王太子に半年間の再審査期間を与える。
失効した王太子は、再び選ばれる資格を得られるのか。
王位は血統か、それとも継続か。
やがて制度は王国そのものを変え、
王と王妃でさえ“更新対象”となる新しい時代が始まる。
これは、断罪の物語ではない。
失敗から始まる再評価の物語。
王位も、結婚も、愛も――
選ばれ続ける覚悟がなければ、続かない。
更新制王国で紡がれる、静かなざまあと成熟の恋愛政治劇。