あらすじ
「家事なんて、午前中で終わるだろ? 実質ニートだよな」
大学二年生の息子と、それに同調する夫。
専業主婦の藤堂聡子(49)は、ある夜、家族からの心ない言葉に「心が折れる」のではなく、「損切り」を決意した。
――そんなに簡単だと言うなら、あなたたちがやればいい。
聡子は20年ぶりに薬剤師としての復職を決める。
夫の月収を超える給与、崩壊していく家、コンビニ弁当で健康を害していく夫と息子。
冷徹な「家事分担」の果てに、元薬剤師の妻が下す最後の診断とは。
これは、静かに、しかし確実に家族を捨てるまでの、半年間の記録。