あらすじ
宝石、酒、オネーチャン。
強欲な商人シャリホは、自らが作り上げた自分勝手な理屈を武器に、人生を勝ち抜いてきたつもりだった。しかし、旅の途中で底なしの泥沼にハマり、全財産を失う危機に直面する。
絶望する彼の前に現れたのは、一羽の生意気なカモメ。
「やれやれだぜ。おじさん、まだそのバグだらけの常識を握りしめてるのかい?」
これは、最先端のシステム論にも通じる仏教の真理「般若心経」を、一羽のカモメが身も蓋もない毒舌で解説していく、異色のメンタルケア物語。
自分は正しい。世界が間違っている。
そんな「我執(がしゅう)」という名の重荷を捨てたとき、泥沼に沈んでいた商人の目に映る景色とは――。
現役住職である著者が、現代人の歪んだ認識を鮮やかに解体する、最短・最速の新感覚「般若心経」入門。