あらすじ
断罪は終わりじゃない。――有罪の三人は、民の前で頭を下げた。
横恋慕した聖女ルシフィナも、胸を張って罪を認める悪役令嬢セレノディアも、有罪だった。
そして王太子アルベリウスもまた、逃げずにすべてを背負う。
断罪のあと、三人は王城を離れて市井へ。仕事を選ばず働き、互いの傷と罪を抱えたまま、それでも暮らしていく。
憎しみは消えない。けれど、同じ鍋を囲むのを拒む理由には、もうならなかった。
やがて再び呼び戻される彼らが選ぶのは、正しさを叫ぶことではなく、今日を回すこと。
鍋の湯気と生活の段取りが、静かに国を変えていく物語。