あらすじ

小学校五年生の山本大輔は、クラスのお調子者。教室でナイチンゲールの伝記を読んでいた女子をからかって、ちんちんのカリカチュアを描いてクラスで流行らせたりする。親の仕事の都合で、イタリアのフィレンツェに一年間滞在することになった大輔は、ナイチンゲールがフィレンツェで生まれたことを知って不思議な結びつきを感じる。  フィレンツェの町には、全裸の彫刻がたくさんあって大輔をうろたえさせる。そのうえ習い始めたイタリア語には、そこかしこにちんちんが紛れ込んでいて、大輔を翻弄する。学校がはじまる前に付け焼刃で習ったイタリア語のレッスンで、イタリア語には男性名詞と女性名詞があることを覚える。語尾にOが付くとが付くと男性名詞。Aが付くと女性名詞だ。これは人の名前にも共通する。  日本の小学校では、友達が多かった大輔だが、イタリアの中学校ではなかなか友達ができない。孤独に耐えかねた大輔は一人ぼっちで友達がいなさそうな子に声をかける。ところが、男の子だと思って声をかけたその子の名前は、語尾にAが付く名前「マッティア」だった。とっさに大輔はマッティアのことを女の子だと思う。大輔の名前を発音できないマッティアは、大輔のことを「ダイスキ」と呼ぶ。何度も呼ばれているうちに、大輔はマッティアのことを好きになっていく。  優しくて、ユーモアもあり、とても賢いマッティアだが、教室ではすっかり浮いた存在だ。大輔はそのことを不思議に思うが、ある日、ふとした会話からマッティアが男だということがわかる。同時にマッティアが女の子っぽい、ゲイっぽいことが理由で長い間、からかいの対象になっていたことを知る。しかし、男だとわかっても、もう取り返しがつかないほど、大輔はマッティアのことを好きになっていた。

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エブリスタ
エブリスタ2023/03/03
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