あらすじ

湿った大気が冷却系を蝕み、4トンの鉄塊が路面のアスファルトを削り取る。 一発撃てばバレルが熱を持ち、一度加速すれば貴重なディスクを消費する。 神経接続(ニューラルリンク)を介して伝わるのは、機体の損傷という名の「鋭い痛み」と、リアルタイムで計上される「損害見積額」。 「英雄」になる余裕などない。 正規軍の脱走兵、血塗れのIDカード、そして「広域焼却(清掃)」という絶望のタイムリミット。 残された電力は72%。ディスクは枯渇寸前。 泥を啜り、金を数え、それでもユーリたちは走り続ける。 この世界で最も重いのは、鋼鉄の装甲ではない。 引き金を引く指にかかる、「コスト」という名の呪縛だ。 鉄と金の臭いに満ちた、リアル・ロボット・エコノミー。

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カクヨム
カクヨム2026/02/20
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