あらすじ
「家の中では、お面を外してはいけない」
それが、私たち夫婦のたった一つの約束。
妻の美奈は穏やかな「小面」、夫の貴史は端正な「男面」を纏い、誰もが羨むような理想の夫婦としてSNSでも人気を博していた。
しかし、結婚三周年の夜、夫のお面に刻まれた「ひび割れ」から異変が始まる。お面の奥から響く正体不明の声。首元から消えていく境界線。そして鏡の中で、妻のお面が自らの意志で目を見開いた……。
「素顔を見せないからこそ、純粋に愛し合える」
その美しい信念が、じわじわと形を変えて二人を飲み込んでいく。
これは愛なのか、それとも侵食か。
日常が静かに狂っていく、禁断の心理的ホラー。☆「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」