あらすじ
エルマの前世は、世界を救いながらも「災厄」と恐れられた歴代最強の魔女。
「二度目の人生こそは、空気のように地味で平穏に!」
そう固く誓い、分厚い眼鏡とそばかすメイクで偽装して、王立図書館のしがない司書補佐としてひっそり暮らしていた。
しかしある夜、路地裏で悪漢に囲まれた瀕死の美青年・リュカをうっかり助けたことで、その完璧な隠居計画は崩壊する。
とっさに放ったのは、魔法を極限まで圧縮した「物理法則を無視するデコピン」。
悪党を吹き飛ばしたその指技と、魔力を中和する特異体質を、リュカに見抜かれてしまったのだ!
「探していた。君こそが僕の運命の女神だ」
リュカの正体は、身分を隠して国の腐敗を正そうとする第二王子。
彼はエルマの地味な変装の下にある美しさと強さを一瞬で見抜き、国を救うための「相棒」として強引にスカウト(という名の求婚)をしてくる。
「君の魔法が必要だ。……いや、魔法がなくても君自身が欲しい」
事なかれ主義のエルマだが、リュカの全肯定な溺愛と、本来のお人好しな性格が災いし、次第に国を蝕む「黒い霧」の陰謀へと巻き込まれていくことに。
最強の魔女であることを隠し通したいエルマと、彼女を逃がさない執着系王子の、スリルとときめき満載の世直しラブコメディ!
果たしてエルマは平穏な老後を守れるのか、それとも王子に国ごと溺愛されてしまうのか――!?