あらすじ

転勤族の家庭に生まれ、幼い頃から転校を繰り返してきた梅村しゅんきには別れ際の口癖があった。 「10年後、桜の木の下で会おう!」 軽いジョークのようなセリフだ。それ以上の意味なんてなかった。 ――そして10年後。 桜が咲く季節。 かつて住んでいた場所に再び転校してきたしゅんきは、ふと懐かしくなって桜の木の下に行ってみた。 するとそこには三人の女子高生がいた。 「実は私、10年後に桜の木の下で会おうと約束した相手がいまして……」 「えっ? 私もだよ!」 「……私も」 「こんな偶然あるんですね! まるで運命です!」 天使と呼ばれるお嬢様。 いつも笑顔のムードメーカー。 クールで無口な銀髪少女。 どうやら三人は誰かを待っているらしい。 そしてその待ち人はよりにもよってしゅんきだった。 「あなたと出会えた日々があったから、私はこうやって今も生きていられるんですよ?」 「私ね、十年間毎日ここでお祈りしてたの。もう一度会えますようにって! えへへ、ようやく会えたね!」 「今度こそ離さない。……絶対に。私と永遠の時間を過ごそう?」 三人の美少女たちは激重な感情を向けてくる。 十年分の想いが詰まったそれは完全にリミッターが外れていた。  しかも全員同じ高校の同級生で、囲まれたのは一瞬だった。 ――いくらなんでも重すぎないか? 果たして桜の下で始まるのは、恋か、修羅場か、監禁か。 それとも死か。

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カクヨム
カクヨム2026/02/20
  • 現在の作品『10年後、桜の木の下で会おう!』と約束した俺、約束の場所に行ったらなぜか美少女が三人いて、全員病んでた。