あらすじ
四月、隣の席に来た転校生は、
夕焼けを見て「終わる感じがする」と言った。
静かで、優しくて、でもどこか遠い人。
放課後を一緒に過ごすうちに、
私はその時間が失われることを怖がるようになっていた。
けれど夏休みが終わると、
彼は何も言わずに転校していた。
残されたのは、一枚のメモ。
『紗良は優しいから、忘れられるよ』
忘れたくないのに。
もう会えないのに。
——そして現れたのは、
彼の代わりのように優しい少年だった。
「紗良は、また一人になるから」
最初から終わりが決まっている人たちと、
残される私の物語。