あらすじ

建武三年、桜井の宿。湊川へ向かう楠木正成は、十一歳の息子・正行の顔を見て帰ることを決めた。 帝への仮病の書状を一通。古傷が痛むので帰ります——。 千二百余騎を千早に返した正成は、弟・正季と二十余人で泉州に寄り道を始める。国人衆に誓詞を書かせ、粉河の坊主を味方につけ、根来の僧兵を引き込み、三年かけて河内・和泉・紀伊・大和に壁を積み上げていく。 やがて足利三万が南に動いた時、太平記の結末が軋み始める。

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カクヨム2026/02/20
  • 現在の作品楠木正成、桜井より帰路につき候