あらすじ
試着室でタートルネックが脱げなくなった時の、あの絶望感を知っているか?
俺は異世界で、自分の「皮(脱皮不全)」に締め殺されかけながら、ゴブリンに殴られ、巨大猪に腹を串刺しにされていた。
ブラック企業で死んだ俺が転生したのは、手足すらない最弱のヘビ。
スキルは脳内に2人の別人が現れる『脳内会議』だけ。
「気合でどうにかしろ!」「生存率ゼロです」
脳内で繰り広げられるコントのような漫才とは裏腹に、現実は泥の味と血の匂いにまみれた、あまりにも残酷な食物連鎖の底辺だった。
だが、俺は死にたくない。
不味い泥をすすり、敵の死骸を食らい、人間としての尊厳を削りながらも、俺はこのバグった体で這い上がり続ける。
たとえその結果、理不尽な人間たちから『魔王』と恐れられ、討伐の対象になったとしても。
俺は絶対に、この理不尽な世界を生き抜いてやる。