あらすじ
両親を亡くした伯爵令嬢のアリスは、叔父と義妹に虐げられてきた。
その理由は、アリスが「魔力なし」の「出来損ない」だから。
そんなある日、伯爵家にヴィクター・グランハート公爵の婚約者となるようにと王太子命令が下った。彼は、その恐ろしさゆえに婚約者に逃げ出され続け、婚約破棄10回以上という前代未聞の公爵様。しかも、公爵領には魔獣が蔓延っているらしい。
(まあ、ここにいるより、マシだったらいいか……)
婚約者として体よく追い出され、公爵家にやってきたアリスは、人としての暮らしにいたく感動する。
ただし、ヴィクターは不機嫌だし、暴言も吐くし、アリスに対して素っ気ない態度をとる。けれど、その理由はヴィクターの不眠の呪いで――!?
「いちいち俺に構うな」
「今から、パーティーしませんか! 夜のお茶会です!」
「……は?」
☆魔力が無いけれど、超前向きな令嬢が心を閉ざした不眠公爵の心を溶かすまでのお話です。