あらすじ

王暦一八五年、南部地方都市ラギールで霊導変換炉が暴走した。六歳の少年は両親を失い、瓦礫の中でただ一つのことを覚えている。揺れと、そして唐突な静寂。 九年後、少年は王立霊脈学院に入学する。安定特化型の素質、低い出力、地方出身の孤児。目立たない学生のひとりだった。 ある日、目の前の同級生が傷つきそうになった。咄嗟に庇ったその瞬間、観測装置が異常な波形を記録した。九年前、ラギールに残されたものと同じゼロ点だった。 霊脈は制御するものだと学院は教える。しかし少年が体験してきたものは、制御でも操作でもなかった。 理解できない存在と、それでも一瞬だけ重なれた——それだけの物語。

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小説を読もう2026/02/20
  • 現在の作品ヴェルナ霊導録 ――環の静寂