あらすじ
「触れれば石になりますわ。それでもお触れになりますか?」
公爵令嬢レフィリアは、ある日突然“触れたものを石に変える力”を持ったとして、王太子から魔女の烙印を押され、婚約を破棄される。
名誉も立場も奪われ、追放。
けれど彼女は気づく。
この力は呪いではない。
――ただの“法則”だと。
素手で触れれば石になる。
だが、境界を守れば問題は起きない。
さらに彼女は知る。
石は、選べる。
強く念じれば、望んだ種類の石へと変わることを。
宝石にも。
やがて王国は凶作に見舞われ、国庫は逼迫。
一方、辺境に追いやられたはずのレフィリアは、その力を制御し、価値を生み出していた。
「触れ方を誤れば、石になりますわ」
かつて彼女を断罪した王家は揺らぎ、
触れてはならない境界を越えた者から、静かに砕けていく。
これは――
魔女と呼ばれた令嬢が、王国の“価値”そのものを書き換えていく物語。
境界を知る者だけが、未来に触れられる。