あらすじ

「ボルシチはね、『食べる輸血』って言われるんだよ」 真っ赤に煮込まれたスープを勧めてくる上司。善意と熱量に溢れたその言葉は、僕にはひどく野蛮で、グロテスクなものに感じられた。 誰かの命を背負いたくない。誰かの熱を混ぜられたくない。 献血車を素通りし、冷たい白いスープを啜る僕が、透明な体のまま席を立つまでの物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/02/19
  • 現在の作品ゆとりはボルシチを知らない