あらすじ
光を憎み、世界の終わりを願う青年は月を喰らって闇を広げる。
「月を食べる花」を育てていた。
その傍らで盲目的に彼を慕う少女は、月が削られる際に出る光の屑を
拾い、ひたすら「雪を織り」続けていた。
ついに月が最後の一欠片となった時、青年は完全な闇を求めて花を解き
放つ。
少女は自らの命を糸に変え、彼と世界を包み込むための銀の衣を完成させ
ていた。
月が消え、絶対的な沈黙が訪れた瞬間、二人の孤独と献身が激しく混ざり
合う。
それは破滅か、それとも救済か。
肉体を捨て、ひとつの幻想へと昇華していく二人が辿り着いた「雪月花」
の真実姿。