あらすじ
剣も魔法も才能ゼロ。Fランク冒険者のリアン・フォルテは、自他ともに認める最弱だ。
得意なことは三つだけ——逃げること、謝ること、土下座すること。
それなのに。
依頼で盗賊に遭遇→恐怖で森に逃げ込む→伏兵に正面衝突→「囮作戦で誘導した」と誤解される。
ついでに崖から転落→偶然、盗賊アジトに落下→「潜入捜査だ」と誤解される。
混乱して壁に逃げる→そこが盗賊の逃走路だった→「封鎖戦術を取った」と誤解される。
全部、事故だ。本当に、全部ただの事故なのだが——誰も信じてくれない。
騎士団副長候補のアリシアは「彼の協力で作戦が成功した」と報告書に書く。
天才魔術師見習いのミレイユは「確率操作スキルの持ち主では?」と分析を始める。
吟遊詩人のセリアは「これは英雄譚の典型パターン!」と歌に詠む。
そしてリアンの否定は——「謙虚な英雄の証」として解釈される。
「頼む、誰か俺を普通に弱いやつだと思ってくれ……」
噂は雪だるま式に膨らみ、期待は青天井に上がり続ける。
逃げようとするたびに、なぜか大事になっていく。
これは、弱いままなのになぜか英雄扱いされ続ける、最弱冒険者の受難の物語。
……たぶん、なんとかなるっしょ。
【勘違いコメディ・ハーレム要素あり・最弱主人公・ラブコメ】