あらすじ
27歳ドーマ・セドーリア、Dランク冒険者。
適当なギルド併設の酒場でくだをまく毎日
「もういい加減にしてください、あなたこのままだと降格ですよ」
受付嬢から告げられた無情な宣告により、久しぶりにDランク相当の依頼を受けることになった。
しかしながら、イレギュラーに遭遇したことによりあえなく相打ち。
崩落する岩盤、死を覚悟した衝撃の中、脳裏を焼き尽くしたのは、凄絶な前世の記憶だった。
そこはステータスも魔法も存在しない、才能がすべてを決める残酷な世界。何一つ報われぬままゴミのように捨てられた奴隷の記憶。
「……なんだ、この世界は。やればやるだけ、数字が応えてくれるのか」
目覚めた地獄の底。肋骨は折れ、食料も尽きた。
だが、今のドーマには、前世の男が命を賭して欲した努力を裏切らない理(ステータス)があった。
これは、地獄を見た中堅冒険者がその経験を糧に、不器用にももう一度奮起する物語。