あらすじ
「ヘンゼル殿下のためなら、わたくし、なんだってして差し上げますわ。たとえば……殿下のその足を、一生逃げられないように……」
横暴の限りを尽くしていた悪役令嬢、メリス。
侍女の渾身の殴打によって前世の記憶を取り戻した彼女は、ここが暴動による処刑ルート一直線の物語の世界であることに気づく。
破滅を回避すべく、前世の知恵と有能な執事セバスの力を借りて、荒れ果てた領地の立て直しに奔走するメリス。
しかし、彼女の内側には末期のヤンデレという猛毒が、今もなお色濃く残っていた。
理性の自分: 「暴動による処刑ルートを回避するためには領民を豊かにしなくては」
狂愛の自分: 「殿下を地下室に監禁するための黄金の鎖を用意しなくては……」
二つの心が激しく葛藤する中、メリスどうなってしまうのか。
果たして彼女は、己の狂気をねじ伏せ、本当の幸せを掴み取ることができるのか?
――これは、狂愛令嬢と重なったことによる、命がけの更生と救済の物語。