あらすじ
卒業式の帰り道。
気づいたら俺――長谷川明輝は、
言葉も通じない異世界の森にいた。
右も左も分からない中、
空腹で動けなくなった俺に、
無口な犬耳の騎士がパンをくれた。
それが、
俺とゼルの出会いだった。
言葉は通じない。
でも、ゼルはなぜか俺を拾い、
街へ連れて行き、
部屋を与え、
食事を与え、
そして――ずっと、隣にいる。
街の人々は、
そんなゼルを見て道を開ける。
まるで、
「逆らってはいけない存在」であるかのように。
優しくて、
無口で、
強くて、
そして――
なぜか、
俺だけは絶対に離そうとしない。
これは、
異世界に迷い込んだ普通の高校生と、
孤独な最強の犬耳騎士の、
パンから始まる物語。