あらすじ

クラスの輪に馴染もうとしない俺――矢島凛太郎が昼休みに向かう場所は、誰もいない屋上だけだ。そこに「いるはずのない人間」がいた。 朝倉日向。クラスの中心で、いつも光の中にいる女の子。 赤く腫れた目で桜を見つめる彼女に、俺はなぜか聞いてしまった。 「どうして泣いてたの」 返ってきたのは、予想外の答えだった。 「好きな人から告白されたのに、断っちゃった」 それから俺たちは、特に約束もなく屋上で昼飯を食うようになった。教室では他人のまま。 屋上だけが、俺たちの世界だった。 桜が散り、葉桜になっても、彼女はここにいる。 俺の語彙では「好き」としか説明のつかない何かを抱えたまま――俺は今日も屋上へ向かう。

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カクヨム
カクヨム2026/02/19
  • 現在の作品好きな人に告白されて断った彼女が、なぜか俺に泣き顔を見せた