あらすじ

山奥の地図に載らない集落。 そこへ続く道には、等間隔に打ち込まれた白い杭が並んでいる。 民俗学を専攻する大学生の「俺」は、卒論調査のため村を訪れる。 外部を拒む空気、十七人だけの住民、そして“下の家”と呼ばれる空き家。 村はかつて、町から穢れを押しつけられ、隔離された歴史を持っていた。 だが今、彼らはその構造を反転させていた。 穢れは排除しない。 終わらせない。 土の下で“保管”する。 罪、異常、反逆、疑念—— すべては白い杭の円の内側へ送られ、均衡として循環する。 やがて儀式の夜。 地面から現れたのは、もう一人の自分だった。 差別から生まれた制度は、共同体を守る装置へと変わる。 被害と加害が入れ替わり続ける、閉鎖の民俗ホラー。 次に白杭を越えるのは、誰だ。

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カクヨム
カクヨム2026/02/18
  • 現在の作品白杭村