あらすじ
「リアナ・フォン・バーメリア! 貴様のような『歴代最低の聖女』とは婚約を破棄する!」
聖女の家系以外で唯一聖魔法を扱える平民にご熱心な第一王子が婚約破棄を宣言した。
聖女としての能力が平民にも劣るリアナは、王子の目から見ても目障りだった。
しかし、それは全くの勘違い。
リアナの実力は他人が測れるものではなかった。
最低限の魔力しか持たないゆえに魔力操作を鍛え上げるしかなかったリアナは、魔力消費無しで聖魔法を使えるようになっていた。
最終的に実の父親にさえ見捨てられ、路頭に迷いかけるところで隣国の王子に拾われる。
無能な者は見捨てる冷酷非道なロデリック王子は、リアナの有能さや優しさに絆されていき温厚な王子に変えられていった。
そうして『福音の天使』と国を挙げて愛されていくリアナ。
一方、リアナを追い出した第一王子は新たな聖女を祭り上げていた。けれど、リアナは見抜いていた。
新たな聖女は聖魔法を使えないと、聖魔法によく似せた、ただの魔法だと……。