あらすじ
侯爵令嬢フローレンス・アリア・ヴァリエールは、アレクセイ王太子の婚約者に内定している。
だが、肝心の婚約者本人の本音がまったく分からない。
完璧な礼儀、丁重すぎる距離感。
尊重されているのは理解できるのに、政略結婚故にそこに恋があるのか確信が持てなかった。
悩みを打ち明けた相手は、面白いことが大好きな王妃陛下。
提案されたのは
王妃付き女官として正体を隠し、王太子の素顔を知ってみては?というものだった。
セカンドネームの〈アリア〉を名乗り宮廷へ潜入したフローレンス。
ところがそこで起きたのは予想外の事態。
王太子アレクセイが、女官姿の彼女に一目ぼれしてしまう。
婚約者フローレンスとしてはよそよそしく、
女官アリアの前では甘く執着する王太子。
やがて彼は真剣な顔で言い出す。
「王太子妃としての婚約者は大切にしたい。だが君を手放せない。どうにか側妃として迎える道はないだろうか。」
――殿下それ、どちらも私です。
完璧な侯爵令嬢と、気取らぬ女官。
同じ人物だと気づかぬまま、王太子の恋はどんどん加速していく。
勘違いと溺愛が暴走する、身分差ラブコメディ。