あらすじ

雪の降る週末、織のマンションを後にする裕介は、 家族の待つ家へと戻っていく。 作家として二つの名義を持ち、孤独と創作の渇きの中で生きる織。 結婚二十年を越え、家庭の温度を失いながらも、“壊れない日常”を守り続ける裕介。 二人は偶然の電車で出会い、触れてはいけないはずの温度に惹かれ合い、やがて週末だけの関係へと沈んでいく。 織にとって裕介は、静まり返った部屋に差し込む、わずかな現実の温度。 裕介にとって織は、乾ききった日常の中で、自分がまだ人間であると感じさせる存在。 未来を語れば壊れてしまうと知りながら、二人は“淡い幸福”に身を寄せる。 そんな、明日の見えない二人の行く末は・・・。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/02/18
  • 現在の作品枯淡