あらすじ
『セパタクロー』__それは空中を翔け、地上を守る者たちの戦場。
染谷 大地。
こいつは、俗に言う“天才”だった。
別に、努力してる姿を見たわけじゃない。
でも、なんでも簡単そうにやってのける。
……だからなのか、どこかでずっと、“特別な何か”を探してるように見えた。
高校に入ってすぐ、あいつは坂下 泉っていう女子に興味を持った。
誰が見ても一目惚れ__じゃなくて、なんかもっと、真剣に。
あいつは「観察」をはじめたんだ。なんかの研究対象かよってくらい。
で、下校中に尾行して、見つけたんだ。
芝生の公園。
汗まみれになりながら、坂下は変な形のボールを器用に蹴ってた。
それが、この球技との出会い。
そしてそれが、あいつの__
全部の始まりだった。
※この作品に登場する大会名・団体名・学校名・登場人物はすべてフィクションです。
なお、作中に登場する「セパタクロー」は実在するスポーツであり、本作はこの競技が日本でも広く知られ、盛り上がることを願って執筆されています。
【登場人物】
東京都立 桜川東高等学校
染谷大地(そめやだいち):1年B組。幼馴染の寺田から「生まれた時に頭のネジを数本捨ててきた」と言われる程の変わった男。どんなこともハイレベルでこなす為、"天才"と評されることもある。
寺田翔一(てらだしょういち):1年B組。染谷の幼馴染。その行動にいつも振り回されている。染谷の姉「美空」に命を捧げるある意味「真っすぐ」な男。
坂下泉(さかしたいずみ):1年B組。容姿端麗、才色兼備の帰国子女。タイに5年間住んでおり、その時にセパタクローと出会う。
安代知樹(あしろともき):1年B組。中学ではバレーボール部のマネージャー。モバイルカードゲームにハマっている。茶髪でおかっぱ。背は小さい。
榎本汰月(えのもとたつき):1年B組。サッカー部。スポーツ推薦で入学。勉強は苦手。金髪で目つきが悪い。
幸田守(こうだまもる):1年B組。実家が花屋。自身も花が好きで、特にブローディアがお気に入り。かなり大きな身体をしており、ほんわかな雰囲気から、ゆるキャラ的な存在となっている。
西園寺 麗(さいおんじ れい):1年B組。西園寺財閥の一人娘。将来、父の会社を継ぐという使命がある。剣道部に所属し、全国を目指す。
宮下傑(みやしたすぐる):1年B組担任。担当教科は歴史。基本ゆるいが、まれに深い?ことを言う。37歳。
その他
染谷美空(そめやみそら):大学2年生。健康的な美人だが、弟の大地からは"ゴリラ"呼ばわりされている