あらすじ
勇者パーティを追放されたヒーラー、アルド。
理由は「お前の回復は不安定すぎる」だった。
だが彼の能力は“回復”ではなかった。
それは――
出来事そのものを“削除”する力。
致命傷をなかったことにできる代わりに、
世界のどこかに“削られた歴史”が積もっていく。
やがて現れる怪物――界喰い。
それは、なかったことにされた因果の集合体だった。
削れば強くなる。
削らなければ誰かが死ぬ。
選択を迫られたアルドは、
“削除”をやめる道を探し始める。
これは、
削る正義と、
残す責任の物語。
やがて彼は、
世界の循環そのものになる。